台車搬入式バッチ乾燥炉の外観

設備紹介

乾燥炉

搬入方法と乾燥条件に合わせて設計・製作

搬送方法による分類

3つの
乾燥炉構成

連続搬送式には、吊り下げて搬送するトロリーコンベヤ式と、スラット上にワークを載せて搬送するスラットコンベヤ式があります。生産工程やワーク形状に応じて、バッチ式を含む各方式から検討します。

01

連続搬送・吊り下げ式

トロリーコンベヤ式乾燥炉

トロリーコンベヤでワークを吊り下げ、入口側の傾斜炉体を上昇させ、高い位置の水平炉内で乾燥した後、出口側の傾斜炉体を下降させる方式です。前処理設備や塗装ブースなど、前後工程とのつながりを含めて計画します。

水切乾燥

前処理後のワークに残った水分を、塗装などの後工程へ入る前に乾燥させます。

焼付乾燥

塗装後のワークを連続搬送しながら焼付乾燥します。設定温度、炉内滞留時間、搬送速度に合わせて設計します。

02

連続搬送・載置式

スラットコンベヤ式乾燥炉

塗装後のワークをスラット上に載せ、水平に連続搬送しながら焼付乾燥する方式です。ワークの形状、重量、載せ方、搬送速度、炉内滞留時間に合わせて構成します。

焼付乾燥

塗装後のワークを載置搬送し、設定温度と必要な処理時間に合わせて焼付乾燥します。

03

まとめて処理

バッチ式乾燥炉

ワークを炉内へ搬入し、扉を閉じて一定時間まとめて乾燥・焼付する方式です。ワーク寸法、搬入方法、扉の構成などに合わせて設計します。

吊り下げ式バッチ炉

吊り具やハンガーでワークを吊り下げ、炉内へ搬入する方式です。

台車搬入式バッチ炉

台車や大型ワークを炉内へ搬入する方式です。搬入経路や炉内有効寸法を確認して構成します。

設計・製作

設備条件に合わせて構成します

  • トロリー式・スラット式・バッチ式
  • 熱風循環を考慮した構成
  • 扉・搬送方法に合わせた設計
  • 既設炉の改造・補修

BATCH OVEN / HOT AIR CIRCULATION

バッチ式乾燥炉の
熱風循環

炉内天井中央の吸込み口から戻った空気を循環ファンで熱風発生装置へ送り、加熱した空気を左右の炉外ダクトへ分岐します。

熱風は左右の炉内ダクトを通り、炉底近くの側面から中央へ吹き出します。ワーク周囲を通過しながら上昇し、天井中央の吸込み口へ戻る垂直循環です。

  1. 01
    天井中央から吸い込む

    ワーク周囲を上昇した空気を、炉内天井中央の吸込み口へ集めます。

  2. 02
    ファンで熱風発生装置へ送る

    循環ファンが戻り空気を吸い込み、バーナーの火を押す方向へ送風します。

  3. 03
    左右のダクトへ分岐する

    加熱した空気を炉本体天井部で左右へ分け、炉外・炉内ダクトを通して下部へ送ります。

  4. 04
    下から上へ垂直循環する

    炉底近くの左右側面から中央へ吹き出し、ワーク周囲を通って天井中央へ戻します。

※図は当社のバッチ式乾燥炉における垂直循環の構成イメージです。ダクト寸法、吹出口、風量、熱源方式、給排気、安全装置は、処理条件と設備仕様に合わせて設計します。

バッチ式施工例

搬入方法に合わせた2種類

写真で確認できるバッチ式乾燥炉の施工例を、搬入方法ごとに掲載しています。

01

台車搬入式バッチ炉

台車や大型ワークの搬入を想定した乾燥炉です。扉の開き方、炉内の有効寸法、搬入経路などを確認して構成します。

扉を開いた台車搬入式バッチ乾燥炉
02

吊り下げ式バッチ炉

吊り下げたワークを炉内へ搬入する方式です。吊り具や搬送経路との取り合いを踏まえて設計します。

吊り下げ式バッチ乾燥炉

安全設計・法令への対応

焼付乾燥炉の安全設計

焼付塗装では、塗料やシンナーに含まれる有機溶剤が加熱によって蒸発します。炉内の溶剤蒸気濃度が高くなると、爆発や火災の危険が生じるため、使用条件に応じた適切な排気設備の検討が重要です。

当社では、乾燥炉の大きさだけでなく、次のような条件を確認しながら排気設備を検討します。

  • 使用する塗料・シンナーの種類
  • SDS(安全データシート)に記載された有機溶剤の種類・含有量
  • 1バッチあたり、または1時間あたりの処理量
  • 乾燥温度・乾燥時間
  • 排気量

必要な排気量は、塗料の種類や有機溶剤含有量、処理量などによって異なるため、設備ごとの使用条件を確認したうえで検討します。

危険物乾燥設備に該当する場合、労働安全衛生規則では、乾燥に伴って発生する爆発・火災の危険があるガスや蒸気などを、安全な場所へ排出できる構造とすることが定められています。また、設備の使用時にも、これらを安全な場所へ排出することが求められています(労働安全衛生規則 第294条・第296条)。

さらに、厚生労働省の通達「危険物乾燥設備における爆発災害の防止について」では、換気装置による強制換気等により、乾燥時に発生する危険物の濃度が、原則として爆発下限界(LEL)の30%以上とならないようにすることが示されています。なお、一定の機能を備えた監視制御装置等を設ける場合には、別の基準も定められています。

塗装量が多い設備では、必要に応じて専用の強制排気ファンなどを採用し、使用条件や設備仕様を考慮した排気設備をご提案します。適用される法令や必要な安全対策は、設備条件や設置場所によって異なります。

LEL(爆発下限界)とは
可燃性ガスや有機溶剤蒸気が、空気中で着火・爆発する可能性が生じる最低濃度のことです。

関係官庁への届出

関係官庁への届出について

乾燥炉の設置に際しては、設備の燃焼能力、使用燃料、用途、処理物、設備規模、設置地域の条例などにより、ばい煙発生施設・VOC排出施設・労働安全衛生規則上の乾燥設備等の届出が必要となる場合があります。

届出の要否や必要な手続きは設備条件によって異なるため、設置地域の自治体や所轄労働基準監督署など、関係行政機関への確認が必要です。

届出について
届出の要否確認、関係行政機関との協議、書類作成および提出は当社では対応しておりません。お客様にて関係行政機関へご確認ください。

お問い合わせ

乾燥炉の新設・改造について

設置条件、必要温度、ワーク寸法、搬入方法などを確認し、設備内容をご提案します。

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